先日の日曜日、2代目仲間の社長さんと昼食を共にして。
最近の銀行金利の話、投資の話などをしている時に。
インターネットがもたらした情報社会について。
その功罪が話題になりました。
いつの頃からでしょうか?
ネットが発達して、情報が多すぎる「過多の時代」といわれて。
やがて情報の「氾濫の時代」といわれるようになったのは。
まるで洪水のように、スマホやパソコンを開けば。
ありとあらゆる情報が、ドドドッ!と私たちを飲み込むように迫ってきます。
おもしろいもので私たちは、情報を自分も気づかないうちに。
一種のフィルター、色つきメガネで取捨選択しています。
たとえば「XXは危険だ!」という情報と。
反対に「いや!XXは危険でない!」という2つの情報があったとします。
この時に、無意識のうちに「XXは危険」という感覚や価値観など。
反対に、無意識のうちに「XXは危険でない」という感覚や価値観など。
氾濫する情報から、意識しないまま自分の視点に合致する情報を求めて。
そのような情報に触れることで納得して、結論を導き出しているのです。
このように、客観的に正しいか?正しくないか?とは関係なく。
主観的に決めているにも関わらず、多くの人が納得や賛成していると。
まるで、それが客観的に正しいように感じてしまう。
情報が瞬間的に、しかも個人個人が思いのままに拡散できる時代。
何を言っているか?どんなことを言っているか?その情報の中身よりも。
自分とは正反対の感覚や価値観を受け入れる。
誰が言っているか?本当に信頼できる人を見極める。
このような自分磨きが、2代目経営者には求められていると思いますが。
「さすが2代目は先代より器が大きい!ココは思い切って投資です!」
「そうですよ!新しい時代は、2代目の若い発想で経営も進めなきゃ!」
「そろそろ2代目のカラーも出しましょうよ!社員さんも、それを望んでいますよ!」
などなど。的確な情報提供や助言なら良いですが、得てして私たち2代目に多いのは。
おだて、お世辞、ヨイショの類であり、それに対する2代目側の極端な毛嫌いです。
別の言い方をすれば、2代目ゆえのアセリや先代などに対するコンプレックス。
そこから生まれる無用なプライド、心の壁、過大な警戒心やひねくれた見方。
ココにつけ入ろうとする人たち、そのような人たちと真摯な人もゴチャゴチャに見る2代目。
2代目経営者に限らず、古今東西の権力者やリーダーが陥りやすい落とし穴です。
昔と比べものにならないほど、速く、広く情報が拡散して氾濫を起こしている今の時代。
ますます大切になっているのは、先ほどお話したことに付け加えると。
自分とは正反対の感覚や価値観を受け入れるため、経験の幅や深さ、度量を広げる。
誰が言っているか?本当に信頼できる人を見極めるため、自分の心を磨く、心理学を学ぶ。
ということになると思いました。
その一方で。これまでは、情報の共有や交流がなかなか出来なかった人たち。
遠く離れた人、世代を超えた人たちなどにアプローチできるようになったことで。
たとえば、近隣や地域内では把握や連携が難しかったこと。
また、マニアやマイナーな存在として周囲から認識や認知されなかったことなど。
少数で、力が比較的にない、たとえば地域に密着した中小企業にとって。
情報社会の発展は、大きな可能性をもたらしたと思います。
もちろん、そのような共有や交流、連携や認識にも。
多彩な感覚や価値観の受け入れ、信頼できる人の見極めは欠かせません。
そしてネットだけでなく、リアルにいろいろな人と会うこと。
経営者だけでなく、セールスやマーケティングの担当者にとっても。
リアルにお会いした、息づかい、表情、視線などが大事な情報となる。
このような時代にも、なってきたと思いました。
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