2014年10月23日木曜日

新しい行動に出られない、行動を変えられない

なるほど。周囲の2代目経営者の仲間から。

成功した、うまくいった、と自分で思えないならば。
自分で満足する結果が得られていないならば。

その上で、成功したい、うまくなりたい。
自分で描いた結果を得て、満足したいと思うなら。

今の行動を変えなければ、何も手にできないし。
新しい行動を起こさなければ、何も変わらない。

と言われても、自分自身を振り返ると。

社員を思う心、家族を大切にする心、これこそ経営者として大事なこと。
このように思っているし、行動を変え、新しい行動を起こすというのは。

社員や家族に負担をかけるという面もあって。
新しい行動に出るときの足かせ、強力な磁力なる。

そして心のブレーキとなって、新しい行動に踏み出せない自分がいる。

このように思い、悩んでいるわけですね。

そうですね、たしかに経営者の新しい行動は。
社員にも、そして家族にも、同時に。

行動の変化や新しい行動を求める場合が多いと思います。

特に中小企業の場合、経営者と会社や社員はいわば運命共同体。
また家族も、たとえば銀行への個人保証など生活そのものが関係しているので。

もしかすると、行動の結果として会社が傾く、社員が路頭に迷う。
家族が家を失い、収入も減り、大きな負担を抱えることもあるなど。

新しい行動そのものより、行動の結果に対して。
不安があり、心にブレーキがかかっているのかもしれませんね。

他にも、新しい行動や新たな成功や結果を求めるよりも。
たしかに不満はあるが、それなりに現状には満足しているとか。

無意識のうちに、信じ込んでしまっていることによって。
頭でわかっていも、新しい行動に踏み出せない、行動を変えられないとか。

いくつかの原因が考えられますが、まず何よりはじめに。

心にブレーキをかけて、新しい行動が出来ない自分に対して。
OKを出す、または大切な人や信頼のおける人から「ねぎらい」をもらう。

このような行動に、少しだけ踏み出してみてほしいと思います。

というのも。新しい行動を起こそうとする、行動を変えようと思っても。
なかなか行動を起こせない、どうしても変えられないという状況は。

新しい行動を起こそう!行動を変えよう!としている自分と。
何かしらの原因で、行動を起こせない、変えられない自分が。

同時に存在している状態だからです。

つまり、新しい行動へGo!とアクセルを踏みながら。
同時に、それは止めとけ!とブレーキも踏んでいること。

そのため行動が空回りして、動けないのです。

では、どうすればよいでしょうか?

もし運転免許をお持ちなら、坂道発進を思い浮かべて下さい。

マニュアル車ならアクセルを踏みながら、ハンドブレーキを外してやればよい。
オートマチック車ならブレーキペダルから、足を離してやればよいのです。

そう。人は誰でも、もともと前に向かって生きていこうとする意識を持っています。
言い換えれば自動的に、オートマチックに前へ進もうとする生きものなのです。

だから。心のブレーキペダルから、少しだけ足をどけてやれば。
ゆっくりでも、スルスルと前進できるようになれるのです。

自分にOKを出す、または「ねぎらい」をもらうというのは。
このような行動であり、アクセルと同時にブレーキを踏んでいる自分に。

心のブレーキから足をそっと外す、そのような意味のある行動なのです。

まずは、まるでシャワーを浴びるように。

「いいんだ!今の自分で!新しい行動や行動を変えない自分で!」
「いいのよ!今のアナタで!新しい行動や行動を変えないアナタで!」

というように、OKサインや「ねぎらい」を全身に感じて下さい。

反対に、止めた方が良いのは。

「どうした!ガンバレ!新しい行動に出ろ!行動を変えろ!ガンバレ!」
「新しい行動に出よう!行動を変えよう!出なきゃダメだよ!変えなきゃいけないよ!」

とアクセルを踏み込むようなことです。

ブレーキをかけながら、それでもアクセルを踏み続ければ。
いつしか、突然にブレーキのワイヤーが切れて、暴走することになります。

暴走すれば多くの場合、衝突事故となり相手や周囲を傷つけたり。
自分自身が負傷したり、時には生命の危険に陥ったりするかもしれません。

そのようにならないためにも、まずは心のブレーキペダルから足を離す。
足を離せないまでも、足の力を抜くだけでも効果があるものです。

ぜひ、そのようなことから始めてみて下さい。

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