なるほど。
大事にしている、頼りにしている、そんな社員さんに。
自分の気持ちが通じない、ということがあったのですね。
もともと人の気持ち、人の心は。
通じにくい、わかりづらい、だから苦労や努力がいる。
それは、他の人と自分だけでなく。
自分自身、自分と自分の場合も同じ。
こーやろう!あーなりたいという気持ちや心があっても。
なかなかできない、なかなかなれない、って経験がありませんか?
時には他の人に、まったく正反対の受け止め方をされたり。
わかっているのに、なかなか行動に出られない自分がいたり。
自分自身を含め、すべての人は。
幾度となく、こんな経験を繰り返していると思います。
あえていえば、100の悩み、もがき、苦しみ、そして涙と挫折の中に。
人は1つの成功、通じた!わかってもらえた!という結果を手にできれば。
それで達成感、やる気、チャレンジ・スピリッツを感じられるもの。
意外と省エネに、人の考え方はできているのかもしれませんね。
その上で、ちよっと考えさせられる質問がありました。
1.社員や取引先と心が一つになっているけど利益が出せない経営者
2.社員や取引先と心が離れ離れになっているけど利益を出している経営者
または
a.社員や取引先から好かれて尊敬されているけど利益が出せない経営者
b.社員や取引先から嫌われ恐れられているけど利益を出している経営者
という場合、あなたは経営者として、どちらを目指すか?というものです。
もちろん、個人の人間関係、または人生という広い視野からすれば。
心が一つ、好かれている、という方が大切かもしれませんが。
ポイントは、経営者として、という点です。
そう。会社は利益集団であり、学生サークルやボランティア団体と違う。
もちろん、心が一つに、好かれながら利益が出ていれば良いのですが。
一つにしようとするあまり、好かれようとするあまり、甘くなってはアウトです。
もし、部下に気持ちが通じずに「え?ナニそれ?」とビックリしたなら。
気持ちが通じなかったことに悩むのも、その部下を心のうちで切り捨てるのも。
そのどちらも、経営者、特にトップの社長として「アリ」だと。
このように考えてみるのも、一つの手かもしれませんね。
その一方で。
もし、人を思う心、それによって自分の心が傷つくとしたら。
それは乙女チックな感性でなく、心の弱い人間がなるものでもなく。
リーダーとして大切な感性だとも思うのです。
頼りにしていた人、それが部下でも、友人でも。
また家族でも、恋人でも、相手との想いに違いがあると。
それはショックを受けます、誰でも傷つきます。
時には、土砂降りの雨の中で叫びたくもなります。
それがリーダーなら、人を束ねる立場の人ならば。
ごく自然に、まさに雨が降るように、身に降りかかることが多いでしょう。
その上で、心が雨に濡れると。
大きく分けると、自分を振り返る人、自分を省(かえり)みる人と。
相手を攻める人、相手に反省を求める人がいると思います。
その中で、時と場合によって。
自分を省みすぎたり、相手に反省を求めすぎたり・・・。
そういう意味では、どちらに偏ってもいけないとも思うのです。
今は、雨が降っても良いし。
雨の中を迷いながら歩いて、ずぶ濡れになっても良い。
ただ、そのために風邪をひかぬように。
ひきそうなら、友人や仲間が暖めてくれるように。
そんな自分をねぎらってくれるような人、またはそのような環境など。
孤独だといわれる経営者には、必要不可欠でもあります。
この2代目横丁も、そんな雨に濡れた2代目のみなさんの小さな傘。
少しでも、お役に立ちたいと思っています。
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