なるほど。
コンサルタントの方に、ライバル分析が大事!
ライバルを見ずして経営なし!というように。
何かにつけて「ライバル!ライバル!」と言われて。
でも自分は「ライバルでなくお客さんを見たい!」と思って。
ピン!来ないで違和感があるのですね。
ズバリ!結論からいえば。普通の中小企業は。
ライバルと競い合う、という視点や発想に主眼を置くのでなく。
ライバルと違う点、別の位置や「道」をとるという考え方で良いと思います。
そのためには、やはり「ライバルよりお客さん」を見たほうがイイでしょう。
仮にもし、ライバルや同業他社の動きを見る、分析するとしたら。
他社が見ている「市場やお客さんの動向」に着目すればどうでしょうか。
そもそも、商売やビジネスに「決まりきった勝ち負け」はなくて。
本当は競争する、競争相手としてのライバルという発想や考え方もなく。
一定のカタチも、やり方も、順番も、勝ち負けのルールも。
決まったものがあるようで、実のところはないと思うのです。
ですから、勝ち負けも、カタチも、やり方も、順番も。
経営者自身や自社で決めれば良いのであって。
自分や自社に後悔がないように、または後悔を最小にする。
お客や市場、社会に後悔させないように、または後悔を最小にする。
この点を守れば、商売は続けていけるとも思います。
それと、もう一つ。コンサルタントに関する話ですが。
世の中で「コンサルタント」と名乗っている人たち。
特にビジネスに関するコンサル業界の特色について。
私自身、何千万円もの会社のお金を使い多種多様なコンサルを受けて。
何百万円の個人のお金をつぎ込んで、教える側のコンサルタントの経験から。
そのウラ側、コンサルタント業界の実態を。
肌で感じ、学んだことについてお伝えしたいと思います。
まず、バッサリ!と切り捨てれば。
ビジネスのコンサルの人たちのルーツ、経営でも組織でも営業でも。
XXコンサルと名がつくような人たちが、教えている発想や手法は。
欧米の思想、さらに細かく言うと将官と兵隊といった軍隊におけるもの。
つまり勝つことが最大の目的であり、それ以外に価値はないというものです。
そういう意味では、根本的に軍隊の洗脳発想であり、兵隊も消耗品です。
将官の命令の元、兵隊はイェッサー!以外に口にしてはならないのです。
まさに戦争の戦略であり戦術、競争の戦略であり戦術であって。
ライバル、敵国を倒すことこそが目的であり、焼け野原にしてしまうことです。
だから敵、ライバルの弱みや強みを知り、弱点をつくため徹底的に分析する。
または自社の弱みと強みといったSWOT分析などがハバをきかせているのです。
このような発想の元に、経営や組織や営業などを展開する考え方が。
マネージメントという横文字とともに、戦後の日本に入ってきたのです。
戦争で負けた当時の日本人にとっては、このような欧米人のやり方は。
最先端のノウハウと考え方として、一気に受け入れられて広がります。
そして、そんな欧米の教えを日本式に変えていく中で。
コンサルのノウハウや発想そのものでなく。
誰から教わるか?ということに価値をおく。
このような日本人的な発想から、今度はノウハウも経験も低いまま。
コンサルタントを依頼してくる人、クライアントを弟子などと称して。
自分に従属させようと、虚像をつくりあげる人たち増えています。
そういう点では、確かにコンサル選びも人物であって。
自分と価値観が同じ、自分との相性が一番大事です。
だから、もしピン!とこないなら。
そのようなコンサルからは、そっと離れるほうが賢明です。
というのも。実績があり、優秀なコンサルタントの方は。
必ずクライアント、コンサル先を自分が選びます。
反対に、コンサルを受けたくても。
なかなか受けられないということになるのです。
こうして経験がない若造が、誰かの受け売りで。
机上で勉強した頭でっかちの人たちが、実践の経験もなく。
横文字のノウハウとか、分析立論法などをやたらと喧伝する。
こんなヤカラがきわめて多いのが、コンサル業界の実情でして。
多くのコンサルの提供する商品が、欧米系の競争原理に基づくのですから。
当然、ライバルに関するものも多くなるわけです。
さらに。
もっと言ってしまえば、ライバル分析やライバルの対抗策を否定されると。
教えるものがない、すなわち自分たちのお金にならないからです。
このような人たちは、本当はコンサルタントでありません。
単なる自分や自社の商品を売り込みたいセールスマンです。
え~ライバル!ライバルはいかがですか!と大声を上げているだけなのです。
同時に多くの日本人は、誰から教わるか?誰とやるか?というように。
コンサルタントだけでなく、経営者と社員、自社と取引先なども含めて。
良くも悪くも「属人」主義だと思います。
その点は欧米人、今は中国人も「属物」主義ではないでしょうか?
当然ながら、国際的なビジネスをする上では。
欧米人や中国人に対さなければいけません。
また人が多くなり組織が大きくなれば、人に任せるよりも。
ルールやしくみを整えて、マニュアルで動かす方が効率は良くなります。
ですから、大企業は「属人」から離れ「属物」の発想や方向性をとりますが。
そのため大きく成長するには、属物的にライバルをぶちのめす発想が大事で。
あたかも、欧米式のコンサルが良いように世の中では思われていますし。
コンサルたちも、大企業の事例をよく取り上げて売り込んでくるのです。
もちろん、コンサル、そしてライバル分析がすべて悪いとは言いません。
しかし繰り返しますが、万が一にも経営の本筋になることはないでしょう。
ライバルや市場の動向、売れ筋を分析したり。
SWOT分析などして、自社の弱みや強みを分析したり。
あくまでもツールであって、経営の主流にはなり得ない。
このように考えみれば、良いのではないでしょうか?
この「2代目横丁」は、ツールを提供するというよりも。
結果を出すノウハウ、勝ち負けだけを追求する発想よりも。
商売やビジネスにおけるプロセス、いわば「道」について。
いろいろなお話を提供したい、情報を発信したいと願っています。
なぜなら2代目、3代目、4代目と何十年、100年と続く老舗には。
やはり「道を考える」「道を追い求める」という姿勢が大切だと考えるからです。
これからも少しでも、あなたの「道」を照らす小さな灯火になりたい。
このような話で、お役に立てたなら幸いです。
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