2014年9月26日金曜日

リーダーが陥ってはいけない5つのこと

本日は、かの「孫子」の言葉から考えたことです。

将(リーダー)が陥ってはならない5つの状態についてです。

1.必死は殺され、
2.必生は虜(とりこ)にされ、
3.分速は侮(あなど)られ、
4.廉潔は辱められ、
5.愛民は煩(わずらわ)さる

『将に五危あり
 必死は殺されるべきなり
 必生は虜にされるべきなり
 忿速は侮られるべきなり
 廉潔は辱められるべきなり
 愛民は煩わされるべきなり』

つまり、上記のような性格を持つリーダーとか。
戦いに臨んで、このような態度や感覚になるリーダーのもとでは。

将も兵も、リーダーもチームも、言いかえれば経営者も会社も。

1.必死になりすぎるリーダーは、殺される
(駆け引きができない、バリバリ!イケイケ!タイプ)

結果として。

心にゆとりがない、冷静でない、大局が見えないと。
リーダーも部下も、結局は犬死となって全滅する。

2.反対に生に固執するリーダーは、捕虜にされる
(生きることばかりで、勇気がない卑怯ものタイプ)

結果として。

部下ばかり戦わせて、自分は涼しい顔、逃げ隠れする。
挙句には、リーダーも部下も捕虜となり、奴隷となるか処刑される。

3.気が短く直情的なリーダーは、計略に落ちる
(感情的で短気、根本的に器が小さいワンマンタイプ)

結果として。

優秀な部下ほど、裏切ったり、去っていったり。
最後は、部下がイエスマンだけの無能な組織となり、だんだんと衰退する。

4.清く正しくあろうとするリーダーは、バカにされてだまされる
(自尊心が強く、メンツやプライドが高いタイプ)

結果として。

敵からも、部下からもだまされやすく、他人のミスは厳しく、自分には甘い。
理想主義的な言動で、部下が離散したり、おだてに乗ったりして自滅する。

5.情に厚すぎるリーダーは、部下を育てられない
(部下に振り回される、甘いタイプ)

結果として。

部下に力がつかず、厳しさが身につかないで。
リーダーは忙殺されて、やがて部下は逃げていく。

・・・誰とは申しませんが。

周囲にいる経営者には、時にこのようなタイプの人がいて。
お!と顔が浮かぶような人もいますが、大事なことは。

この5つの状態に、自分が場面や状況によってなりやすいこと。

どのような場面で、必死になりすぎてムリを重ね傷を広げたか?
どのような状況で、生にこだわり勇気なく手放せず引きずり過ぎたか?
どのような状況で、カッ!と感情的になり相手のペースにはまったか?
どのような場面で、メンツにこだわりせっかくのチャンスを逃したか?
どのような場面で、社員に振り回されすぎて大局を見失ってきたか?

など、場面や状況により「五危(5つの危険)」に。
必ず遭遇する、陥りそうになる、または陥っていた自分がいる。

このように自分に置き換えて、自分が弱い点や場面を想定して。
五危をチェックポイントに、より良い判断や決断を進めることだと思います。

ではでは。また。

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