2014年9月16日火曜日

ライバルを見なさい!と言われても・・・

なるほど。

コンサルタントの方に、ライバル分析が大事!
ライバルを見ずして経営なし!というように。

何かにつけて「ライバル!ライバル!」と言われて。
でも自分は「ライバルでなくお客さんを見たい!」と思って。

ピン!来ないで違和感があるのですね。

ズバリ!結論からいえば。普通の中小企業は。

ライバルと競い合う、という視点や発想に主眼を置くのでなく。
ライバルと違う点、別の位置や「道」をとるという考え方で良いと思います。

そのためには、やはり「ライバルよりお客さん」を見たほうがイイでしょう。

仮にもし、ライバルや同業他社の動きを見る、分析するとしたら。
他社が見ている「市場やお客さんの動向」に着目すればどうでしょうか。

そもそも、商売やビジネスに「決まりきった勝ち負け」はなくて。
本当は競争する、競争相手としてのライバルという発想や考え方もなく。

一定のカタチも、やり方も、順番も、勝ち負けのルールも。
決まったものがあるようで、実のところはないと思うのです。

ですから、勝ち負けも、カタチも、やり方も、順番も。
経営者自身や自社で決めれば良いのであって。

自分や自社に後悔がないように、または後悔を最小にする。
お客や市場、社会に後悔させないように、または後悔を最小にする。

この点を守れば、商売は続けていけるとも思います。

それと、もう一つ。コンサルタントに関する話ですが。

世の中で「コンサルタント」と名乗っている人たち。
特にビジネスに関するコンサル業界の特色について。

私自身、何千万円もの会社のお金を使い多種多様なコンサルを受けて。
何百万円の個人のお金をつぎ込んで、教える側のコンサルタントの経験から。

そのウラ側、コンサルタント業界の実態を。
肌で感じ、学んだことについてお伝えしたいと思います。

まず、バッサリ!と切り捨てれば。

ビジネスのコンサルの人たちのルーツ、経営でも組織でも営業でも。
XXコンサルと名がつくような人たちが、教えている発想や手法は。

欧米の思想、さらに細かく言うと将官と兵隊といった軍隊におけるもの。
つまり勝つことが最大の目的であり、それ以外に価値はないというものです。

そういう意味では、根本的に軍隊の洗脳発想であり、兵隊も消耗品です。
将官の命令の元、兵隊はイェッサー!以外に口にしてはならないのです。

まさに戦争の戦略であり戦術、競争の戦略であり戦術であって。
ライバル、敵国を倒すことこそが目的であり、焼け野原にしてしまうことです。

だから敵、ライバルの弱みや強みを知り、弱点をつくため徹底的に分析する。
または自社の弱みと強みといったSWOT分析などがハバをきかせているのです。

このような発想の元に、経営や組織や営業などを展開する考え方が。
マネージメントという横文字とともに、戦後の日本に入ってきたのです。

戦争で負けた当時の日本人にとっては、このような欧米人のやり方は。
最先端のノウハウと考え方として、一気に受け入れられて広がります。

そして、そんな欧米の教えを日本式に変えていく中で。

コンサルのノウハウや発想そのものでなく。
誰から教わるか?ということに価値をおく。

このような日本人的な発想から、今度はノウハウも経験も低いまま。
コンサルタントを依頼してくる人、クライアントを弟子などと称して。
自分に従属させようと、虚像をつくりあげる人たち増えています。

そういう点では、確かにコンサル選びも人物であって。
自分と価値観が同じ、自分との相性が一番大事です。

だから、もしピン!とこないなら。
そのようなコンサルからは、そっと離れるほうが賢明です。

というのも。実績があり、優秀なコンサルタントの方は。
必ずクライアント、コンサル先を自分が選びます。

反対に、コンサルを受けたくても。
なかなか受けられないということになるのです。

こうして経験がない若造が、誰かの受け売りで。
机上で勉強した頭でっかちの人たちが、実践の経験もなく。
横文字のノウハウとか、分析立論法などをやたらと喧伝する。

こんなヤカラがきわめて多いのが、コンサル業界の実情でして。
多くのコンサルの提供する商品が、欧米系の競争原理に基づくのですから。

当然、ライバルに関するものも多くなるわけです。

さらに。

もっと言ってしまえば、ライバル分析やライバルの対抗策を否定されると。
教えるものがない、すなわち自分たちのお金にならないからです。

このような人たちは、本当はコンサルタントでありません。
単なる自分や自社の商品を売り込みたいセールスマンです。

え~ライバル!ライバルはいかがですか!と大声を上げているだけなのです。

同時に多くの日本人は、誰から教わるか?誰とやるか?というように。
コンサルタントだけでなく、経営者と社員、自社と取引先なども含めて。

良くも悪くも「属人」主義だと思います。

その点は欧米人、今は中国人も「属物」主義ではないでしょうか?

当然ながら、国際的なビジネスをする上では。
欧米人や中国人に対さなければいけません。

また人が多くなり組織が大きくなれば、人に任せるよりも。
ルールやしくみを整えて、マニュアルで動かす方が効率は良くなります。

ですから、大企業は「属人」から離れ「属物」の発想や方向性をとりますが。
そのため大きく成長するには、属物的にライバルをぶちのめす発想が大事で。
あたかも、欧米式のコンサルが良いように世の中では思われていますし。
コンサルたちも、大企業の事例をよく取り上げて売り込んでくるのです。

もちろん、コンサル、そしてライバル分析がすべて悪いとは言いません。
しかし繰り返しますが、万が一にも経営の本筋になることはないでしょう。

ライバルや市場の動向、売れ筋を分析したり。
SWOT分析などして、自社の弱みや強みを分析したり。

あくまでもツールであって、経営の主流にはなり得ない。
このように考えみれば、良いのではないでしょうか?

この「2代目横丁」は、ツールを提供するというよりも。
結果を出すノウハウ、勝ち負けだけを追求する発想よりも。

商売やビジネスにおけるプロセス、いわば「道」について。
いろいろなお話を提供したい、情報を発信したいと願っています。

なぜなら2代目、3代目、4代目と何十年、100年と続く老舗には。
やはり「道を考える」「道を追い求める」という姿勢が大切だと考えるからです。

これからも少しでも、あなたの「道」を照らす小さな灯火になりたい。
このような話で、お役に立てたなら幸いです。

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