今、日本では。史上最高益の達成、賃金アップなど。
景気が良くなった、良くなりそうだとの機運があります。
ただし、ご存じのように。
それは大企業の話です。
一方で。
昨年(2014年)1年間の倒産件数は、9,180件。
それに対して休廃業や解散件数は、24,106件。
同じく倒産件数が、対前年(2013年)比で約11%の減少に対して。
休廃業や解散件数は、約5%の減少に止まっている。
※帝国データ調べ※
つまり減少率で2倍、件数で2.6倍もの企業が倒産ではなく。
2代目以降の事業継承者がおらず、自主的に消えているのですが。
これが、数多くの中小企業の実態ではないでしょうか?
その点から考えれば、創業者と事業継承者の2代目経営者が。
経営路線や時代感覚、会社の将来像などの相違から。
会社の内外の人を巻き込んで、喧々諤々(けんけんがくがく)となっているのは。
ある意味では贅沢な話、というか。
後継者がいない、継がせたくても会社や市場に将来性がないなど。
こんな事情を抱える中小企業の経営者から、見ればうらやましい。
そうです。
最近、大塚家具の創業者vs2代目経営者の衝突が話題になって。
普段は経済問題と縁が遠い、昼のワイドショーまで取り上げています。
どうやら。
1.創業者で父親の会長さんの経営路線
2.2代目経営者で娘さんである社長さんの経営路線
この2つが真っ向から対立している模様で。
その結果、他の経営者一族などの株主を巻き込んで。
3月26日の株主総会を目指して。
プロキシー・ファイト(Proxy Fight:委任状争奪戦)になっている。
社長さん側は「なりふり構わぬ増配の賭け」に出たとの報道もありました。
※3月2日付 日本経済新聞※
正直なところ、この手の2代目と創業者のぶつかり合いはよくあること。
というか普通の2代目なら、誰でも大なり小なり必ず経験するものです。
もし創業者とぶつかることなく、ハイ!わかりました!と。
創業者の意向や指示のまま、経営している2代目がいるとしたら。
その2代目は、果たして本当の経営者といえるでしょうか?
その点、社長さんをやっているこの娘さんは。
自分の路線や価値観、時代感覚を持っておられるようでして。
本当の2代目らしい経営者、このような一面があるようです。
しかし。話が大きくなって、骨肉の争いと揶揄され、ドンドンと世間に広がって。
株主を巻き込んで、口や顔には出さないけれど多くの社員さんにも迷惑かけて。
いわゆる「お家騒動」になっている点は、ケンカ両成敗というか。
この社長さんである娘さんにしても、父親の会長さんにしても。
もう少し、上手に進めることはできなかったのか?と思います。
これも地方都市で中小企業を経営している創業者や2代目なら。
世間体や風評が気になるものでして、まず騒ぎが大きくならないように。
「みっともない」ことは出来ない、世間にさらせない、と思いとどまって。
親子が社内でバトルをしても、外ではちょっと・・・ということが多い。
これまた、上場している大企業ならではのことなのでしょう。
もっとも思い出すのは、このような「みっともない話」を口止めするために。
社員さんが出社しない前の早朝、わざわざ息子の2代目仲間を呼び出して。
クギをさした親バカと比べれば、表立ってケンカする方が立派かもしれません。
まぁこのケースは、この父親の責任が大きい、というか。
自分でそんな教育をしておいて、今さら・・・という話だと思うのですが。
その点、息子さんの方がかわいそうにも感じてしまいます。
考えてみれば、週刊誌やワイドショーで面白おかしく、騒がれるのも。
大塚家具のケースを含めて、創業者vs2代目経営者の対立でなく。
この手の「お家騒動」は、家族や身内同士の争いが多くて。
しかも今回は「規模の大きな親子ゲンカ」になっているからでしょう。
夫婦ゲンカは犬も食わない、と言われて。
いつしか仲良くなることもあるようですが。
親子ゲンカは?と考えてみると。
本来なら、やはり自然に収まることが多い気がします。
ただ、この大塚家具のケース。
その行く末は、どうなるのか?と無責任に想像すると。
父親と娘、という男女の感性の違いも恐らく絡まって。
白黒がハッキリつくまで、どちらかがダウンするまで。
株主という第三者の関与もあるわけですから。
一方のKO負け、このような決着でしかつかないでしょう。
これを資本主義、欧米主義的な当然のことと思うか。
それとも、親子なんだから、と和の国の伝統的な価値観で見るか。
あなたは、同じ2代目経営者の立場として。
どのように思うでしょうか?自分なら、どうするでしょうか?
よろしければ。
ご意見をお寄せ下さい。
↓↓↓
2daimeshisyou@gmail.com
ではでは。また。
0 件のコメント:
コメントを投稿