先週、知人の2代目経営者と食事をしながら。
今年一年間の日本経済や経営のことを話しました。
もう、かれこれ15年くらいになりましたが。
彼とは、経済、経営、ビジネス、2代目経営者のあり方など。
いろいろな角度から、好んで「深い話」をする間柄です。
その時、彼から出た言葉。
「世の中に流行しているものに真実はない」
という一言に刺激を受けました。
この言葉は、私が。
「最初に、たとえば金持ちになるとか、会社を大きくするとか。
他には幸せになるとか、夢を実現するとか、改革をするとか。
何か目標や目的があって、そのためにはどうすればよいか?
どういう考え方や進め方をすれば、うまくいくようになるのか?
という順番で、自分を含めて多くの人は考えていると思う。
そして、本やセミナーなどの「成功」や「自己啓発」に関係したものは。
その多くが、やはり「目標や目的を立てる、明確にする」から始まって。
そのための「計画」や「準備」や「行動」は、これがイイですよ~って。
まず目標や目的があって、その次に行動があると話している。
ところが本当は逆で、自分の行動や思いの先、その結果として。
お金が手に入った、会社が大きくなったとか。
幸せになれた、夢が実現した、改革が成功したとなるわけで。
たしかに人一倍に意志の強い人、成功への意欲が強い人など。
最初に目標や目的を立て、その後に自分の行動を合わせていける人もいるだろうけど。
そのような人は、目標や目的を達成した人の中では多くないと思う。
まず自分が思うように行動する、自分がやれる、やりたいことをしていった結果。
目標や目的が達成できた、という人の方が多い気がするんだけど・・・。」
という話をしたところ、かえってきた言葉でした。
そして、彼は続けて。
「世の中に流行していること、多くの人に受け入れられていること、多くの人が進む道には。
真実、本当の姿や実体はなくて、人が通らない道、知らない部分に隠れていると思うよ。
多くの本やセミナー、また新聞やテレビなどの情報は。
多くの人に受け入れられたい、多くの人にそう思ってもらいたくて出されている。
ところが、真実や実体は別のところにあって。
たとえば、本が何万冊も売れようが、情報に触れた何千万人がイイね!と言おうが。
現実には、本を読んだ人の千分の一か、イイね!と思った人の何万分の一か。
まぁ、その程度の人しか本や情報のとおりにはなれない、手にすることが出来ない。
だから。目標や目的が先にあって、現実や現在とのギャップを埋めるとか。
目標や目的を達成するための行動を決めるとか、多くの人が支持している順番は。
実のところ、真実ではなく。順番が反対じゃないかな。」
そう。人が、今まで(過去)も、今(現在)もできないことへ。
自分の夢に思うことへ踏み出す動機、きっかけとなるのは。
夢に向かって目標を立て、動き始めるより。
むしろ、危機に直面して、誰かに背中を突き飛ばされて動く。
こんなことの方が多いし、長く続く気がします。
この時期、もし来年のことを考えて。
自分の抱く目標や夢を手にしたいなら。
まずは、自分の思うように行動すること。
その結果として、何かを手に入れること。
この繰り返しの先に、はじめて目標や夢が達成できる。
このように考え、目標や夢を決める前に。
よし!こんなことをやろう!
こんなことなら出来る!などなど。
行動を決め、取り組むことが良いかもしれませんね。
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