2014年12月25日木曜日

年の瀬で思うこと -その3-

さてさて。今日はクリスマスですね。

今夜あたり。

家族と過ごす方、恋人と過ごす方、友人と過ごす方もいれば。
恐らく、もともとクリスマスなんて関係ないよ!と思う方もいれば。
仕事が忙しくてクリスマスどころじゃない!という方もおられるでしょう。

それらすべての方に、お伝えしたいのが。

にぎやかなクリスマス・パーティーの中でも。
一人で静かに過ごす、また黙々と仕事をしている中でも。

あなたの態度、反応、行動など。
あなたのありさま、姿、様子、状態を。

必ず誰かが見ているし、感じているという話です。

すると。

「え?誰かと一緒に、パーティーしているわけでもないよ。
誰も周りにいないし、部屋にオレ一人しかいないんだけど・・・。」

「もしかしたら、一人でいる私を神様が見ているとか?
クリスマスだからって、そんなことあるわけないでしょう。」

「おいおい、まさか・・・私が見守ってあげています!的な話?
別にそんなこと頼んでもいないし、ウットウしいこと言うなよ!」

と思われる方も、おられるかもしれません。

もちろん。神様が見ているとか、私がそっと見守っているとか。
サンタさんがそばにいるとか、そんな話をするつもりはないのです。

それでも、ちゃんと。

もし一人でいても、あなたを見ているんです。

ズバリ。それは、あなた自身です。

しかも。あなたは、他の人以上、まるで神様みたいに。
詳細に、済から済まであなたの「ありさま」を見抜いています。

というのも、人は誰でも。

いろいろな人の前や環境によって、態度や反応や行動が必ず変わります。

誰でも好きな人と嫌いな人の前では、大きく変わるのではないでしょうか?
会社でのあなたと家でのあなたは、何かが変わっているのではないですか?
大切なことをしている時とどーでもイイ時も、変わっているとは思いませんか?

こうして人は、いくつもの「顔」を使い分けているわけで。
別の言い方をすれば、人は「多重な人格」により構成されているのです。

だから。他の人から見たあなたの態度、反応、行動など。
あなたの「ありさま」は、その人が見たり、感じたりしたことであって。

あなたにとっては何分の一の断面、いくつかの人格の一つ。

それはまるで「白雪姫と7人の小人」のお話のように。
中心となる白雪姫に、泣き虫や怒りん坊、笑い上戸などの小人がいる状態。

相手や環境によって、甘えたくなりやすい、怒りっぽくなる、楽しくなる。

お話で7人の小人は「ハイホ~ハイホ~!仕事が好き!」と歌いながら。
白雪姫と一緒に暮らす家から森へ出かけ、そして仕事が終わると帰ってきます。

森の中で、それぞれの役目を果たして。
主たる人格、白雪姫のもとに戻るのです。

白雪姫は7人の小人が森で何をして、どう振る舞ったか?すべて知っています。
7人の小人の性格や行動や態度の良い点も悪い点も、すべて見抜いています。

このように白雪姫は「愛情」をもって、7人の小人をずっと見守っているのです。

そう。あなたは、いつでも、どこでも、どんな場面でも、どのような状況でも。
一人きりでも、大勢の中でも、あなた自身を愛する限り、見守り続けています。

仕事の時も、プライベートの時も、若い時も、年をとった時も。
あなたの「ありさま」を見続けている、1番の観察者であり、理解者です。

だから、実感されている方もいると思いますが。

たとえば仕事でも、プライベートでも、どんなことでも、どのような場面でも。
うまくやりたい!成功したい!相手に好かれたい!など、望みをかなえようと思って。

テクニック的なこと、やり方や進め方によって。
短期的にうまく行く、成功することはありますが。

良い関係も成功も、長続きせずに消え去っていくことが多い。
特に男女の恋愛や人間関係で、このようなことが起こりやすいのは。

テクニック、進め方、やり方より、普段の「ありさま」にフォーカスして。
自分の「あり方」はどこにあるのか?を意識しない結果だと言えるでしょう。

まさに今年の流行の「ありのままで」という言葉は。
このように、自分の「ありさま」や「あり方」が大切だ、と伝えると共に。

一方で、決して自分の「わが道を行けばよい」ということでなく。

自分自身を愛して、自分の「ありのまま」を大事にすると同じくらいに。
他の人の「ありのまま」も大事にする行動や姿に、言葉の本質があると思います。

というのも。白雪姫と7人の小人のお話では、白雪姫自身もまた。
王子さまからの「愛情」により、死の淵から復活を遂げることになるからです。

恐らく、人は誰でも一度や二度ならず。
自己嫌悪に陥ったり、こんなはずじゃない!と思ったり、悔しい思いをしたり。

自分を愛せなくなったり、他の人や環境の責任にしたりしたことがあるでしょう。

同時に思い起こせば、このような時や状況で。

他の人からの「愛情」を感じたり、また「ねぎらい」があったりしたことで。
救われた、助かった、今思えば役に立つ経験になったなどの思いが。

やはり一度や二度ならず、何かしらあるのではないでしょうか。

こうして人は。使い分けているいくつもの人格を含めて、自分自身を愛すること。
自分自身にOKを出して「ありのまま」を受け入れること、このことを基本に。

他に人にもOKを出して、他の人の「ありのまま」を受け入れることで。
安定した長期的な良い関係や成功が続く、仮につまづいても復活できる。

このことは、男女の恋愛に象徴される人間関係で感じることが多いでしょうが。
仕事も、社会生活も、すべて人間関係で成り立っているわけですから同じです。

言い換えれば、2代目経営者が必ずといって良いほど背負わされる経営上のテーマ。
引き継いだ会社の永続した長期的な繁栄や継承、継続という課題を考えた時に。

自分自身の考えや「ありのまま」を押し出すのと同じくらいに。
先代や社員の考えや「ありのまま」も受け入れていく柔軟性があって。

そのどちらも欠けることなく、バランスを失うことなく、経営を進めていく。

その結果、はじめて成しとげられることを示していると思います。

ではでは。みなさん、メリー・クリスマス!

あなた自身にカンパイ!
そして。まわりのすべての人にカンパイ!

0 件のコメント:

コメントを投稿